ぎふんだぁ

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「日本脱出」って簡単に言うけど実際は簡単じゃないよね多分

「日本の将来は真っ暗だ。だから日本を脱出しよう」的なニュアンスの(実際にはもう少しいろいろ書いてあるけど割愛)、何年も前から言われ続けている食傷気味の記事を読みました。

gendai.ismedia.jp

 

まあ、ジム・ロジャーズ氏の言ってることはとりあえず置いとくとして。

 

 

日本の未来は決して明るくない・・・これはまあ、ある程度的を射ているとは思うんですが、「ならば海外脱出だ!」ってのはあまりにも短絡的だと思うんですよね。海外旅行や海外留学などの経験が豊富で海外に抵抗が無い人ほどこの手の主張を多くしているように見受けられます。

 

でも、「海外脱出」って本当にそんな魅力的な選択肢ですかね?

 

旅行や留学を通して海外の国に、日本には無い魅力を感じる。すごい。エネルギッシュだ。日本は停滞している・・・

 

という感想を抱くのはわからないでもないですが、忘れてはいけないのは、そういう人たちは現在のところ海外からは「客人」として扱われているんですよね。落ちぶれ気味とはいえまだまだ世界屈指の経済大国である日本。その看板を背負っているからこそ、海外でもソレ相応の待遇を受けることができるのです。

 

もし将来的に日本が破滅してしまい、海外脱出をしたらどうなるか。この時点では海外の国にとって日本人は「客人」ではなくただの「難民」です。

 

それでなくても世界的に難民の増加が問題になり、難民問題が遠因となってイギリスもEUを離脱するこのご時勢に、日本破綻後に海外に逃げ延びて、それで本当に薔薇色の人生が待っているのかというと、かなり懐疑的にならざるを得ないわけで。

 

人間はどうしても現在の尺度を元に未来を測りがちなので仕方ないといえば仕方ないのですが、現在見えている海外のイメージが「日本破綻後」も続くとは思わないほうがいいでしょうね。

 

海外脱出よりも、日本の政治にもう少しだけ真剣に参加して、将来的に日本をより良い国にするように努力するほうが、ほんの少しだけマシな未来に思えます。「国」と「自分」は地続きの存在ですから、他人事として考えてはダメだと思うんですよ。